近視は2種類

日本の近視人口は3000万人以上と言われており、高校生では3人に1人はすでに、なんらかの矯正が必要な0.3未満の近視だそうです。
近視は、大きく2つの種類に分けられます。1つは「軸性近視」と呼ばれ、通常より眼球(眼軸)が長い状態です。もう1つは「屈折性近視」で、角膜の屈折する力が強い状態のことをいいます。どちらも、網膜の手前で焦点が合ってしまう状態で、この焦点が網膜から離れるほど像がぼやけて見えます。

軸性近視

軸性近視軸性近視とは、角膜や屈折力は正常なのですが、網膜までの距離(眼軸)が前後に長いため、水晶体と網膜との距離が長すぎて網膜の手前で焦点が合ってしまうケースのことです。
一般に眼軸は23mm前後といわれていますが、成長過程で通常より約2〜3mm伸びてしまう場合に起こります。眼軸が1mm伸びると視力も0.2〜0.3低下するといわれています。
軸性近視は、眼球が正視の人と比べて引き伸ばされているため、網膜が薄い状態になっており網膜剥離や眼底出血を起こしやすくなります。
強度近視の人に軸性近視を伴う場合が多いようです。

屈折性近視

屈折性近視屈折性近視とは、軸性近視とは反対で眼軸の長さは正常なのですが、光の屈折を調整している角膜と水晶体の屈折力が強すぎて、網膜の手前で焦点が合ってしまうケースのことです。
屈折力が大きくなるプロセスとして、角膜が厚みを増して(前に伸びる)カーブが大きくなる場合や、毛様体筋の緊張で水晶体が厚みを増したままになる場合があります。
比較的軽度の近視の人に多いようです。

仮性近視(偽近視)

先ほど近視は2種類と述べましたが、広く世間に浸透している言葉があります。それは「仮性近視」です。
仮性近視とは、近くでものを長く見続けたことにより、毛様体が過度の緊張を起こし、水晶体が厚みを増したままで一時的に視力が落ちる状態のことで、屈折性近視に近いといえます。
よって、仮性近視は屈折性近視の初期症状で、仮性近視が進むと屈折性近視になるとも言われていますが、その因果関係はまだ解明されていません。
眼科医の間では、仮性近視のことを「偽近視」といい、その名のとおり近視とは区別され、医師によっては仮性近視の存在自体を否定する方もいます。

仮性近視は、厳密にいえば近視ではなく一時的な視力低下なので、メガネやコンタクトレンズの使用は逆効果であると考えられます。使用し続けますと頭痛などの原因や、本当の近視になってしまう可能性にもつながります。
仮性近視と診断された場合は、点眼療法や内服療法を行ない、その間は目を疲れさせない生活を送ることで、毛様体筋の緊張を取り除けば視力は回復します。

単純近視と病的近視

臨床的な分類として、「単純近視」と「病的近視」に分けることもあります。
単純近視とは、小中学校で始まる近視のことで、病気ではなく身長や体重と同じように個人差で起こる近視のことです。在学中に発生することが多いので別名「学校近視」とも呼ばれています。ほとんどのの近視は単純近視です。

ごくまれに、幼児期の段階から近視が始まり進行する方もいます。眼球がかなり大きくなって眼軸が異常に長くなった先天性「軸性近視」や、眼球が大きいため網膜が引き伸ばされて薄くなている状態は、病的近視の可能性が考えられます。
病的近視の場合、目の周囲に軽い打撲を受けただけで、眼底の出血や萎縮、さらには網膜はく離などの合併症を起こす原因になります。、メガネをかけてもあまり良く見えるようになりません。

以上、近視の種類について述べましたが、このような状態になる原因はいったい何でしょう?
続いては「近視の原因について」をご覧ください。



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