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エキシマレーザーとは

NIDEC EC-5000CXIIIエキシマレーザーExcimer LASER)は、1976年に米国IBMのRangaswamy Srinivasanによって開発され、当初は半導体のエッヂングなどに応用されていましたが、1983年に米国コロンビア大学のStephen Trokel博士とともに、動物実験から角膜に熱変性を起こすことなく切削できるということが確認されました。
excimerとは、物理学用語の「excited・mer(高いエネルギーレベルまで引き上げられた化合体)」 からくる造語です。具体的には、眼科用エキシマレーザーの場合、不活性ガス「アルゴン(Ar)」と反応性の強いハロゲンガス「フッ素(F2)」を、放電エネルギー反応させて生じる(ArF)紫外線領域の光です。

VISX STAR S4 IRエキシマレーザーは 193nm(ナノメートル)という非常に短い波長であり、その特徴として角膜自体に熱を発生させることなく、角膜を構成する分子を1µm(マイクロメートル)単位で非接触のまま蒸散(生体の分子間結合を切り離し、分子を飛ばしてしまう作用)させることが可能です。
熱が発生しないので、変性することなく刃物で切断したような精密な加工が行えます。

エキシマレーザーは奥行約2m、高さ約1.5m、重量約700kg。温度や湿度に敏感なため15〜25℃、50%以下の場所に設置しなければなりません。

エキシマレーザーの認可

エキシマレーザーは、1995年にFDA(米国食品医薬品局)に認可されてから3年後の1998年4月に、角膜が濁った疾患を治療する角膜病変部の除去手術(PTK)の専用機として、厚生省(当時)から製造・販売が認可されました。
2000年1月には、近視矯正手術の中でもPRKに使用するための製造・販売を認可され、今日に至っています。認可されたエキシマレーザーはNIDEK(ニデック)社とVISX(ビジックス)社の2機種のみです。

メーカー NIDEK(二デック) VISX(ビジックス)
製品名 EC-5000 Excimer LASER Systems
日本 米国
照射方式 スリットスキャン  ブロードビーム
メリット 切除面が滑らか 短時間で行なえる
追記
2006年10月にNIDEK社「EC-5000」が、レーシックに使用するための製造・販売が認可されました。

スリットスキャン方式とは、線のように細いレーザーが往復しながら、120°づつ回転して切除する照射方法です。ブロードビーム方式とは、比較的大きな径のレーザーで一括切除する方法です。

実は、現在でも近視矯正手術の目的で厚生労働省が認可しているのは、この2機種(2社ではない)だけです。またこれまで多くのクリニックが、厚生労働省が認可していない機器でレーシックを行なっていたのです。
米国FDAでは、下記のエキシマレーザーが認可されています。

FDAが認可したエキシマレーザーの一覧(英語)

エキシマレーザーは、日本では2006年まではPRK手術に限り、医療用具として認められていたのです。よく他のレーシックに関するサイトには、「2000年に厚生省にエキシマレーザーによるレーシック手術が認可」と記載されているのもありますが、厳密にいうと間違いです。レーシックは手術法としても厚生労働省には認可されていませんし、エキシマレーザーもレーシックに使用する医療用具としては、承認されていなかったのです。

しかし上記で述べたことは、そのままレーシック手術を行なってはいけないという意味ではありません。レーシックは今日でも全く問題なく受けることができます。
ここらへんがややこしいところですが、現在でもほとんどの美容医療機器(レーザー脱毛機etc..)は厚生労働省の認可は下りていませんが、治療は行なえるのです。
エキシマレーザーも、レーシックに使用することに関しては未承認な機器であっても、実際に医師が安全にレーシック手術を行なうことは、違法ではありません。この件に関しては、日本眼科学会がガイドラインを作成することで対応を図っています。

PDF
エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン
(PDF)

続いては「マイクロケラトーム」について説明します。



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