角膜について

レーシックをはじめとした近視矯正手術はすべて、眼の表面にある角膜を修正する手術です。これらの近視矯正手術を希望する方はやはり、角膜がどのようなものかしっかりと知っておく必要があります。

角膜は外界からの異物を眼球に侵入させないように保護し、光を屈折する機能を果たしています。直径は約1.0cm前後、エキシマレーザーが照射される角膜中央部の厚さは、約500〜600μmほどです。
角膜は、以下の5つの透明な層をなした組織で構成されています。

  • 角膜の構造角膜上皮層
    角膜の一番外側にある層で、厚さは約50μm。眼球に細菌が侵入できない構造になっています。
  • ボーマン膜
    角膜上皮層の下にあるコラーゲン繊維で作られた薄い層で、一度消失すると再生できません。
  • 角膜実質層
    厚さは約420μmで、角膜全体のほとんどを占めています。いわゆるレーシックは、この層にエキシマレーザーを照射します。
  • デスメ膜
    角膜実質層と内皮細胞層を密着させている薄い膜状の構造をしています。
  • 内皮細胞層
    角膜の一番内側にある層で、厚さは約10μm。水分調整を行うポンプのような働きをしています。内皮細胞は、加齢とともに減少し一度死んだ細胞は再生できません。

角膜とレーシックの関係

レーシックは通常、角膜上皮層から角膜実質層の一部まで(約110〜160μm)マイクロケラトームでフラップを作り、そこからエキシマレーザーを照射します。エキシマレーザーで切除する角膜の深さは、近視や乱視の度合いによって異なり、度数が大きいほど深く切除する必要があります。
角膜の強度を保つために、角膜実質層は250μm以上残す必要があるため(角膜ベッド)、角膜の厚さが550μmの場合は、

レーシックで切除可能な角膜の計算式

まで切除することが理論的に可能となります。
逆に言えば、角膜の薄い方や、近視や乱視の度数が大きい方はレーシックが適応しない場合もあります。

レーシックを行うためには、大変重要な2つの医療機器があります。それはエキシマレーザーマイクロケラトームです。ここまで何度かこれらのキーワードが出てきていますが、まず「エキシマレーザー」について次項で詳しく説明します。



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