レーシック 手術最前線TOP > イントラレーシックについて

イントラレーシックとは

既出ですが、レーシックの“キモ”はフラップの作成方法です。これまで「レーシックの種類」の章で紹介した術式では、

  • レーシック ・・・ 「マイクロケラトーム」
  • LASEK ・・・ 「アルコール」
  • エピレーシック ・・・ 「エピケラトーム」

を使用してフラップを作成しますが、近年このフラップまでも作成が可能な専用のレーザー機器(イントラレーザー)が、開発されました。
このイントラレーザーを使用してフラップを作成し、エキシマレーザーを照射して角膜を修正する手術が「イントラレーシックIntraLASIK)」です。

イントラレーザー

イントラレーザーイントラレーザーとは、米国INTRALASE(イントラレース)社が開発したチタニウムサファイアレーザーで、マイクロケラトームよりも薄い約100μmの厚さのフラップを作成することが可能です。
よって、角膜が薄くレーシックが不適合となった方も、イントラレーシックが受けられる場合があります。

2006年現在、同社のIntraLase FSレーザーのみが唯一、FDA(米国食品医薬品局)に承認されています。

レーシックとイントラレーシックを比較

レーシックとイントラレーシックは、フラップ作成にマイクロケラトームを使用するか、イントラレーザーを使用するかの違いだけですが、非常に大きな違いとなります。

まずイントラレーシックでは、前述のようにイントラレーザーでフラップを薄く作成しますので、その分エキシマレーザーでレーシック時よりも厚めに角膜を削ること可能です。つまりイントラレーシックでは従来のレーシックよりも重度の近視に対応できるのです。
もう1つの大きな違いとして、マイクロケラトームでは電動カンナのようにブレード(刃)が斜めに角膜に入りますので、フラップの切除面は鋭角となります。これがまれに段差となって、フラップを戻した時にしわやズレを生じる場合があります。
一方イントラレーシックは、イントラレーザーの特性として切除面が直角となるため、フラップを角膜にはめ込むように戻すため、しわやズレという心配が不要です。
また、イントラレーザーはコンピューターで制御されてますので、マイクロケラトームほど術者の技量に左右されることなく、安定したフラップの作成が実現するのも大きなメリットです。

このように、レーシックの最大のポイントとされてきたフラップの作成が、イントラレーザーの登場で格段に進歩したと言えます。しかし実は、10年以上の実績があるレーシックと比較して、まだイントラレーシックは日も浅く術後の合併症など不明な点が多いため、賛否両論なのが現状です。
また、イントラレーザーはエキシマレーザーと同じくらい価格も高いため、もなかなか導入しにくい一面もあります。
今後は、イントラレーザーが普及して症例実績が増加し、イントラレーシックの効果や安全性の確立に期待が寄せられます。

術式 レーシック イントラレーシック
フラップ厚さ 110〜160μm 約100μm
フラップ作成 マイクロケラトーム イントラレーザー
照射 角膜実質層 角膜実質層
リスク フラップ形成時の合併症など 症例が少なく不明点が多い

続いては、「ウェーブフロントレーシックについて」説明します。



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